百者百様の夢

1歳から100歳の夢

1歳から100歳の夢

妻から「この本の面白いよ」と紹介されて、読書リストに入れていなかった本を読んだ。
題名通り、1歳から100歳まで100人の夢が書かれている。
内容も世代、人によってそれぞれ異なり、微笑ましく思えるもの、勇気づけられるもの、思わず涙を流してしまったもの、悟りの境地を感じさせるものなど、まさに百者百様の夢が描かれていた。
私の夢を振り返ってみた。
小学校に入るまでは、汽車の運転手になりたかった。祖父母の家が線路のトンネルのすぐ近くにあり、汽車がトンネルの向こう側に入ってきたときには家がガタンとゆれるので、その音を聞いてすぐに縁側に見に行くと、トンネルから出てくる汽車を見ることができるのだった。田舎の単線で、線路の方が庭よりも高い位置にあり、車輪まではっきりと見ることができたのを覚えている。
小学校に入ってからは、親父の影響で野球(阪神の試合)をいつも見ていたので、当時活躍していた掛布選手みたいなプロ野球の選手になるのが夢だった。最近はあまり野球を見なくなったが、今でも阪神ファンである。
中学校に入り、田舎の塾に通い始めた。そこで習っていた先生が大学院の学生で、勉強をわかりやすく面白く教えてくれたので、夢が研究者になることに変わった。
大学では、自分で小さな会社を経営している伯父たちの影響で社長になりたいと思い始めた。


大学を卒業し、サラリーマンになって10年になる。その間に結婚をし、子供3人にも恵まれた。
今の夢は、家族を幸せにすること。そして私と交流のある人たちを少しでも幸せにできたら、と漠然と考えている。


そのための直近の目標は、途中となっていた「幸福論」の読破すること。


最後に「1歳から100歳の夢」の中で一番かわいい、本の中では覚えたての直筆で書かれている5歳の夢をここで紹介して、本日の絞めとしたい。

「ぼくはおおきくなったら、おかあさんをかたぐるまして、くものうえをみせてあげる」杉浦光希