まさに最新式知的生産術

「効率が10倍アップする 新・知的生産術」を読み終えた。この本は数日前まで、amazonベストセラーランキング4〜5位にいたのが、今日数日ぶりに確認すると1位になっていた。
副題―自分をグーグル化する方法―は、若干キャッチーなきらいがあるが、書かれている内容は、自分を如何に知的生産者として鍛え上げていくかが、今のブログ世代にわかりやすい形で記述され、読者の一人として、amazonランキング1位は納得できる。
副題と同題の第1章は、かなり具体的でテクニカルな内容が含まれており、取りようによっては、表層的なハウツー本とあまり変わりがないように思えるかもしれない。
しかし、その後の章を読み進めていく過程で、著者勝間さんの"なぜこのテクニックが必要なのか"に対する考え方がさまざまな側面から明らかとなる。
繰り返しになるが、この本は知的生産者を目指す人のために、どう自分を鍛え上げていくかが書かれている。その要諦は勝間さんの言う「情報Give5乗の法則」に集約されるのではないだろうか?
つまり、質の高い情報を何の見返りも期待せずに与え続けることで、自然と質の高い情報が自分のところに集まるようになり、さらに質の高い情報を発信することができるようになる好循環が生まれるというものだ。
これを継続していくのに必要なことが、各章に分けて書かれている。その内容は情報のインプット・アウトプットにとどまらず、健康管理、人脈作りにまで及んでいる。
本書に書かれている内容を、短期間ですべて習得することは難しいかもしれないが、一つ一つはそれほど実行が難しいものではないので、自分の得意なところからコツコツ実行していくことで、知的生産者になることができるのではないだろうか?